coffee letterにようこそ。
京都にはコーヒーの老舗が多い…。
そのわけは昭和初期のころ、自家焙煎を取り入れたカフェの登場や、学生たちの交流の場であるサロンが盛んだったからだとか。
京都という街がら、画家や芸術家などちょっとインテリ系な方が多かったのも理由の一つかもしれませんね。
そんな京都の老舗珈琲店の中のひとつに1952年創業の小川珈琲店があります。
これを書いているのは2023年ですから、なんと今から71年も前になります。
小川珈琲は全国のスーパーに商品が並んでますが、歴史に支えられたメジャー感が下支えしていたのですね。
根強いファンの方が多いのも頷けます。
今回私が購入したのは、「小川プレミアムブレンド」180グラム(豆)で712円(税込)
5種類のコーヒー豆のブレンドが気になって買ってみました。
そんな小川プレミアムブレンドは、クセのない飲みやすいコーヒー。
それでいてコーヒー通の方にもきっと喜ばれるだろう、芳醇な味わいを感じることができるコーヒーです。
【小川珈琲の特徴】
* 小川珈琲専用のコーヒー豆の証としてARKを設けています。
*ブレンドはアフターミックス製法です。
小川珈琲プレミアムブレンド
小川珈琲店の「小川プレミアムブレンド」の中身はこちら。
ARK メキシコ(浅煎)30%
ARK ブラジル (深煎)20%
ARK ブラジル(浅煎)20%
ARK コロンビア(中煎)20%
ARK エチオピア(浅煎)10%
メキシココーヒーが30%とメインになっています。
メキシココーヒーは、コクがありながらさっぱりした後味を感じるコーヒー。
上品なコーヒーとも言われることもあります。
私はふだん、シングルオリジンのコーヒーばかりを飲んでいるので、ブレンド (ミックスオリジン) はどんな味がするのかすごく興味がわきました。
小川珈琲プレミアムブレンドコーヒーのテイストノートは次のようになっています。
★5こ基準
香り★★★
苦み★★★
酸味★★★
コク★★★
★の数が均等なので、飲みやすいテイストを目ざしたコーヒーだということがわかりますね。
メキシココーヒーの朝煎りが30%ですから、甘味と酸味のバランスがとれたコーヒーという感じです。
飲んでみた感想としては、個人的には苦みが★一つプラス、そしてコクが★1つマイナスでした。
私は深煎り寄りのコーヒーが好きなので、コクの感じが物足りなく感じたのかもしれませんね。
あくまでも主観的なものなので、飲む人によって感じ方は違ってくると思います。淹れ方もありますし。
言い換えれば、バランスのいいコーヒーなので、注湯の仕方を変えるなどして自分好みに淹れることができるコーヒーです。
そんな楽しみもブレンドにはあるのですね。
新しい発見です!
味は正直平均的かな、と思ったのですがおどろいたことがひとつありました。
豆を挽き、注湯したときのこと。
なんと、たった10%のエチオピアの明るい爽やかな香がふわっと広がってくるではないですか!
さすが小川珈琲、ARKの豆だけはある!そう感じずにはいられませんでした。
ARKの豆?
それって何?って思いますよね。
小川珈琲が選び抜いた豆につけられる「ARK」の称号
コーヒーの種類の前に記されている見慣れない文字、ARK。
これにはどんな意味があるのでしょうか?
小川珈琲では自分たちが納得するまで、素材を追求しながら原産国とのやり取りをします。
そうしてたどり着いたコーヒーが、小川珈琲独自の基準を満たした小川珈琲専用のコーヒー豆となります。
その豆に証としてつけるマークがARKの文字。
ARKはまさに、小川珈琲が選んだ、小川珈琲のための豆につけられる特別な称号といえるのです。
小川珈琲のブレンドはアフターミックス製法
ブレンドコーヒーには、ブレンドのタイミングが2種類あるのをご存じでしょうか?
各種類のコーヒー豆を混ぜるタイミングです。
その二つというのが、アフターミックス製法とプレミックス製法です。
それぞれの特徴をまとめてみました。
ブレンド製法 | ブレンドのタイミング | 特徴 |
アフターミックス | 豆を種類ごと焙煎後にブレンド | 豆ごとの味の特徴を引き出しやすい |
プレミックス | ブレンドしてから一緒に焙煎 | 味の一体感を作りやすい |
※ アフターミックス製法とプレミックス製法がどちらが優れているという比較ではありません。
※ 作りたいコーヒーの味や、ブレンドする豆の配合比率などによってブレンドのタイミングは使い分けられています。
小川珈琲では味の特性を最大限に引き出すため、それぞれのコーヒー豆のコンディションに合わせて焙煎したあとにブレンドするアフターミックス製法です。
小川珈琲プレミアムブレンドでコーヒーの奥深さを知る
ブレンドは、コーヒー豆の種類や産地を厳選してバランスよく組み合わせる。
すると、シングルオリジンにはない個性的でおいしい一杯のコーヒーが出来あがる。
文字にするのは簡単ですが、そこにたどり着くには、さまざまなコーヒーの味を経験してからでないと踏み込んでいけないような気がします。
おいしいブレンド作れる人ってすごいなあ…。尊敬してしまいますね。
シングルオリジンにはない、ブレンドの世界の入り口に立ったような気がします。
今の自分じゃできませんが、スーパーの店頭で700円ほどでその味に出会えるのですから、こんなにラッキーなことはない!
京都のコーヒーの三大老舗と言われる小川珈琲プレミアムブレンド。
飲んでみてまた、コーヒーの奥深さを知った次第です。
機会があったらぜひ、行きつけのスーパーのコーヒーコーナーを覗いてみたください。
目印は「京都西京極 小川珈琲店」
自分好みに淹れて楽しむことができるブレンドコーヒーです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
またのご来店をお待ちしております。